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坂本 隆一; 斎藤 公明; 長岡 鋭; 堤 正博; 森内 茂
JAERI-M 90-217, 30 Pages, 1990/12
積雪による居住環境中の環境線の変動に関する解析を行う目的で、昭和62年度に長岡市で調査を行なった。野外および屋内での調査から、冬期3ヶ月間の平均線量透過率(無雪時に対する積雪時の線量比を線量透過率と定義する)は野外において0.54~0.67、屋内においては0.73~0.93となった。積雪データからの推定値に比べ最大20数%大きい値となった。次に積雪が及ぼす屋内線量への影響を検討した結果、積雪量の違いによる影響は小さいことがわかった。また、積雪データから線量透過率を算出することがわかった。また、積雪データから線量透過率を算出するために用いられる積雪密度は0.3g/cmが適当であることがわかった。昭和60年度の積雪データに基づく新潟県内での平均線量透過率分布について試算を行い、年間の平均線量透過率は0.6~1.0となることがわかった。